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ソフトボールや少年野球に用いるグラブを選ぶうえで、見るべきポイントがいくつかあります。軟式球を使う少年野球だから、ソフトボールだからといって適当な選択をしてしまえばプレーに影響し、当人が野球やソフトボールを嫌いになってしまう要因ともなりかねません。そうならないために、使用する本人に合ったものを選んで購入し、プレーすることが必要になってきます。
まず、野球、ソフトボールともに重要なのは、使う本人の手のサイズを知り、そのサイズに合ったグラブを購入することが肝要になります。小さすぎるグラブは問題外ですが、大きすぎるものもプレーするうえで支障となり、捕球に悪影響を与えてしまう場合があります。そのため、グラブを購入するうえでは通販などを利用するのではなく、実際に店頭などで手にはめ、きちんと手のサイズに適したものを選択しなければなりません。少年野球においてはグラブのサイズはほぼ同じものとなっていますが、手の大きさ、長さなどで購入すべき対象が異なってくるため、サイズを考慮することが必要になります。また対象年齢によって使用すべきサイズも明記されているので、店頭で店員などに詳しい話を聞き、購入することが賢明といえるでしょう。また、女性にはレディース用と呼ばれる、野球、ソフトボールのためのグラブも販売されているので、一般用と比較して購入するのも1つの選択肢といえます。
そして選択するうえで重要な要素となるのは、本人の得意とする、またはつきたいと考えているポジションを考え、それに合わせたグラブを購入することになります。少年野球、ソフトボールにおいてもポジションによって適した形状があり、その用途に合わせることが的確なプレーをするうえで肝要になってきます。特に形状が異なっているのはキャッチャー、ファーストであり、この2つのポジションはグラブが規定によって定められているために、キャッチャーとファーストでプレーしたいのであれば、目的のグラブを購入しなければなりません。また、規定では定められてはいませんが、内野手用、外野手用では、形状が微妙に異なってきます。ゴロの捕球、捕球からファーストへの素早い送球が必要になる内野手用は小さく、軽いものが主体であり、フェンス際での捕球、高いフライの捕球をしなければならない外野手用はボールを捕球するポケットの部分が深いものが主体となっているなど、そのポジションによって重さ、形が変わってくるために、本人の得意なプレーを鑑みて、グラブを選択する必要があります。

野球のグラブは主に皮革から作られており、プロ野球や高校野球などの競技に用いられるものは天然皮革で作られているグラブが多く、遊戯用、また安価なグラブは、人工、合成皮革で作られているものが多くあります。牛の革が素材としては主なものになり、力の弱い幼児用などには豚が、またグラブの裏側の部分には鹿の革が使われていることがまれにあります。
牛の革といっても、種類によって呼び名が変わり、また品質にも変化が見られます。生後3か月未満の幼い牛のものはキップと呼称され、生後3か月以上のものはステアと呼称されます。一般に硬式用のグラブにおいて、年齢が若いキップのほうが良い品質であるとされており、値段もキップを用いたものの方が高い傾向にあります。キップは質が硬く、若い牛であることからすべすべとした手触りで、キメも細かいために最も優れたものであるとの評価が得られています。しかし、近年ではキップ、ステアに上位、下位の差はないとされる風潮もあり、値段においても、一昔前と比較してそれほどの差異は見られないようになっています。一部では、ステアを用いたグラブの方が軽さを持ち、耐久性もあることから優れたものであるとの意見もあり、使用する人それぞれによって、優劣には変化が見られています。
他の品物と等しく、グラブも値段の良い物は良い品質であるとされ、高校野球や社会人野球、プロ野球においては一般に高級なものが使用される傾向にあります。プロ野球選手の使用するものであれば、オーダーメイドが主となるため、およそ5万円から6万円程度、社会人、高校生のアマチュアでも、使用するものは3万円から4万円程度のグラブが多いとされています。しかし、必ずしも値段の高いものが万人に適したグラブであるとは限らず、革の品質によっては、使用者の満足しないものとなることも少なくはありません。道具を選択する際には値段や名前、メーカーではなく、自身に合ったものを選ぶことが必要であり、それには通販などを利用するよりも、実際に店頭などに赴き、手にはめて、使い心地を確認することが大切になります。初心者であれば、およそ10,000円程度でもプレーには影響のないものも多く販売されているため、値段にこだわる必要は必ずしもないといえます。また、革は経年劣化や激しいプレーなどによって損傷してしまうことがあり、その場合にはプレーに使用がでる場合があるため、メンテナンスを欠かすことなく行い、それでも破損してしまった際には、専門の業者などに依頼して修理をしてもらうことが肝要になります。

野球のボールには、大きく分けて硬式用と軟式用の物があります。硬式用とはコルクやゴムなどの素材にウールを巻き、2枚の牛革をそこに包み、赤い糸で縫い合わせた硬さの硬いボールのことです。軟式用についてはゴムなどの素材で作られていて、中が空洞になっていることが特徴です。

硬式用は主に、高校野球や大学野球、社会人野球、プロ野球に使用され、また最近ではボーイズリーグ、リトルシニアリーグ、ヤングリーグなど、小・中学生の硬式野球チームも増えており使用されています。

軟式用は硬さの柔らかいボールになります。野球のボールに関しては、直径、重量、反発の違いによりA号、B号、C号の3種類に分けられていて、一般用や少年用といったように野球の大会などでは使われる物が定められています。ボールにも歴史があり、サイズの規定などが様々に変化を遂げてきました。現在の軟式用については、大きさや重さ、反発力はこれまでの物と同じですが、飛距離のアップが上昇し、従来のものと比べて変化球が投げやすくなりました。過去にはボールの全面にあったでこぼこ(ディンプル加工)がほとんどなくなることにより滑らかな球体となったことと、縫い目を模した模様を入れたことが大きな変化となっています。でこぼこ感がなくなり滑らかになってしまったために縫い目の模様の存在がボールを握る際に大変に重要となりました。これらの大きな変化により、直球はより伸びるようになり、変化球はより大きく変化するように投げやすくなったのです。反発力は今までの物と同じですが、2バウンド以降の高さを抑えるように設計が成されていることが特徴となります。

軟式ボールのA号、B号、C号の種類は一般の野球の試合などではA号が使われています。B号が中学生用で、小学生はC号を使っています。このように正式な試合などを行う場ではボールが定められているということがあるため、練習を行うときや、練習試合などの正式ではない試合を行うときにでも、普段から定められたボールに慣れておくことが大切なことでしょう。

子供が野球を始めた場合には、最初に基本になる正しいフォームなどを練習によってしっかりと身に付けることが肝心になります。打撃の練習には素振りを行いますが、毎日行うことで正確なバッティングフォームやスイングを身に付けることができます。素振りをするためには練習用のバットを用意すると良いでしょう。毎日素振りを行う際、子供の場合は特に楽しく練習を行うように配慮しないと続けることができないという理由から、試合用のバットは使用せずに練習用の物を用意して使うことをおすすめします。試合用のバットを選ぶ際には体に合った適切な長さや重さの物を選ぶことが肝心になります。長さは、腕の付け根から指先までの長さを測り、その長さに1・3を掛けた数字が体に合った適切な長さの目安となります。重さは、バットを握り先端を軽く振ってみた時に、重さで腕や上半身の筋肉が張るようでしたら、それは体に適していないことになります。それよりも少し軽い物を選ぶようにしましょう。練習用のバットでは試合用の物を選ぶ時よりも少し長めで軽いものを選びます。なぜなら、最初から筋力のない子供に試合用の重いバットを持たせて素振りを始めても、うまくスイングができず、練習そのものが楽しくなくなってしまう恐れがあるからです。軽いバットを使うことで、素早いスイングをすることができることによって練習が楽しくなり、自主的に素振りを行うようになる可能性がでてきます。練習用のバットには金属製の物より木製の物が向いています。竹でできた物がありますが、竹は素振りをした際に芯を外すとしびれるという特徴と、ヘッドが重いため、その重みを利用したスイングを繰り返していくことによって正しいフォームを身に付けることができます。また、丈夫で折れづらいということと、金属製の物のようにボールを打った際に響く音がないために、毎日の練習や夜間の練習にも向いています。バットを振る練習を行う際にはバッティンググローブも用意するとバッティングに役立ちます。素手のままで毎日一生懸命に練習を行っていると、手にマメができてしまい練習の効率が低下してしまう恐れがあるということと、手に力が入りやすくなることで手に汗をかき、汗のためにバットがすっぽ抜けてしまうようなことがあるなどといった事故や怪我に繋がる恐れが考えられます。スムーズで安全に練習を行えるように、バッティンググローブを使用することをおすすめします。

野球をする人であれば持っている道具類に刺繍をしたりマジックを使って言葉を書き込むのは一般的となっています。バットやグラブ・帽子などその熱い想いや好きな言葉を入れることで試合や練習のたびにその言葉を胸に刻み込むのです。

グラブの場合には平裏部に刺繍を入れるのが一般的です。オーダーすればやってもらえます。デザイン面のかっこよさだけでなく、芯が硬くなり硬く頑丈なグラブに仕上がります。

高校によっては未成年者に過度のファッション性は必要ないからと刺繍の色やフォントなど細かく制限されているところもあります。しかしながら、そうでなければ、フォントも業者によってさまざまなものがあり、漢字だけでなく数字やローマ字で入れることも可能です。色もさまざまな色から選ぶことができます。
刺繍場所も平裏部だけでなくどこにでも入れることができます。

メーカーによっては一からオーダーでグラブを作ることもできます。表革の種類も手へのなじみ方や感触・見た目の高級感からさまざまなレザーの中から選べます。裏革も同様です。
表革の一部をメッシュ素材にすれば、普通のグラブよりも軽量化されます。メッシュ部分も色を選べばデザイン的にも違ってくるでしょう。ただ、内野手やミットの場合背面メッシュを選択することはできませんし、高校野球公式大会でも禁止されているので注意が必要です。複雑な文字を刺繍するなら裏革部分でないとメッシュ生地にはやりにくいです。

紐革を断面を白いものにするか表面と同じもの(芯通し)にするか、ヘリ革の種類をどうするか、ハミダシの部分を切りハミにするかパイピングハミダシにするかも選べます。
縫い糸のカラーも変えるとアクセントになるでしょう。ウェブのデザインやバックスタイルのデザイン・芯スタイルや芯の手巻き口方向などこだわればすべて人とは違ったものを選ぶことができ、世界に一つだけのマイグラブができあがるのです。

ただ注意しなければならないのは、高校野球においては用具に関してさまざまな使用制限がなされています。それに違反するものを使っていては公式戦に出ることができません。日本高等学校野球連盟のWebサイトを見れば詳しい制限内容について書かれているので、それを確認したうえで選ぶようにしましょう。

また中学硬式野球や軟式野球なども、高校野球に準じて制限がありますのでご注意ください。
野球用品には何かと規制も多いので、大人であっても社会人野球の公式戦に出るのであれば公式のルールを確認するようにしましょう。

オシャレさだけでなく使い勝手の良さも追求して自分なりのグラブを作りましょう。