道具の達人

グラブ選びの際にポジションごとに重視したいポイント

2016-4-2

野球のグラブはポジションによってサイズが細かく規定されていますが、重量に規定はなく、色なども自由に選択することが可能になっています。また左利き用の左グラブも販売されており、その左グラブも右利きと同様に多種のものが用意されています。 ですがポジションごとにグラブには明確な違いがあり、自分の得意なポジションを選択するうえで、用途に合ったグラブを用いることが必要になります。

投手の場合

投手用のグラブには、他のポジションとは異なる点が見受けられます。特徴としてはポケットの部分が深く、また網目に隙間がない、もしくは少ないものが多くなっています。投手は投球前にボール握った手を窺えなくし、球種を相手打者に読まれないようにする配慮が必要となるため、ボールを完全に隠せるように、ポケットが深く作られています。 また、投手のタイプによっても差異があり、速球を持ち味とする投手は重みを利用するために重量のあるものを利用することが多く、変化球を主体としたコントロール重視の投手は、フィールディングをしやすくするために小さく軽めのものを選択することが多くなっています。

捕手の場合

捕手は捕手用のグラブを使用するよう規定されており、形状も他のポジションとは異なる、丸く大きな形をしています。1日に100球以上のボールを捕球する必要があるため、ポケットの部分は非常に厚く作られていることが特徴としてあります。 近年は微妙に変化するストレートを得意とする投手もおり、その変化に素早く対応するため、以前に比べ小型化したグラブを選択する捕手が多くなっています。

内野手の場合

内野には4つのポジションがあり、内野手用のグラブとはいっても、そのポジションごとに明確な違いが見られます。 ファーストミットは他の内野手からの送球を確実に捕球するためにポケットが深く作られており、ウェブの部分が長く作られていることが特徴です。 セカンド用は捕球から送球までの移行を素早くこなすためにポケットの浅いものが多く、また操作性を重視するのに、他のポジションと比べて小さく軽いものが主流となっています。 ショート用は強い打球の処理とセカンド同様、操作性の高さが求められるため、セカンドと比較して厚めの、しかし他のポジションよりは軽いものが多くなっています。 サード用は内野手のなかで最も強い打球を処理するために深いポケットを持ち、また内野手用では一番大きなグラブとなっています。

外野手の場合

外野手用のグラブはフェンス際の打球やフライをしっかりと捕球できるよう、縦に長く大きなものが多く用いられています。 サイズとしては内野手のものより比較的大きめで、基本としては外野の全てのポジションにグラブは共通したものとなっています。