道具の達人

長嶋茂雄さんとの想い出…

2015-7-28

 

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溢れる闘志と無類の勝負強さでファンを魅了し、プロ野球史に残る偉大なプレーヤーと言えば… ミスターこと、長嶋茂雄氏。

そして、燃える伝説の男の口からつむがれる天然エピソードはあまりにも有名で、途轍もなく面白すぎて、、、野球を知らない人からも愛されてやまない理由のひとつではないだろうか。

 

1958年、立教大学を卒業し読売巨人軍に入団となった年・・・

ルーキー長嶋茂雄選手が、福井駅前だるま屋デパート西側にあった”テアトル福井 ”(現在のだるま屋西武横テアトルサンク)に、当時“ 野球小僧 ”を歌って一世風靡した灰田勝彦氏と共に来福されたのである。(イベント名が曖昧なのだが…)

 

創業70年を迎える弊社は、先代社長(私の親父)が終戦の年、福井の片町にあった自宅の玄関先に、何とか調達した2足の陸上シューズと3枚の卓球ラバーを並べて始まったんだ・・・

と、酒を酌み交わせば何度聞いたかわからない話で、、(笑)

ともかく県下で一番古い運動具店という特典からか、当時小学校3年生の姉(写真左の舞台袖で花束を持った子供)と、その左側で顔が半分しか写っていない小学校1年生の私は、その会場で花束贈呈という大役を訳も分からず仰せつかったという次第である。

 

姉が渡した花束を灰田勝彦さんがひざまずき受け取られ、私は長嶋茂雄選手に、天を見上げるようにして花束を贈呈し、長嶋さんの方から、大きな手で握手を交わしてくださったのを今でも鮮明に覚えている。

 

それから3年後、我が家にも待望の初テレビが届き、初めて野球中継なるものを視ていて、思わず叫んでいた!

 

「あの時の、大きい背のおっちゃんだあ!!!」

 

その瞬間から、燃える男ミスター長嶋が、私にとって唯一無二の野球プレーヤーになったのは、もちろん言うまでもないことであります!。