少年野球などで使用されるボール
2016-4-6
野球のボールには、大きく分けて硬式用と軟式用の物があります。硬式用とはコルクやゴムなどの素材にウールを巻き、2枚の牛革をそこに包み、赤い糸で縫い合わせた硬さの硬いボールのことです。軟式用についてはゴムなどの素材で作られていて、中が空洞になっていることが特徴です。
硬式用は主に、高校野球や大学野球、社会人野球、プロ野球に使用され、また最近ではボーイズリーグ、リトルシニアリーグ、ヤングリーグなど、小・中学生の硬式野球チームも増えており使用されています。
軟式用は硬さの柔らかいボールになります。野球のボールに関しては、直径、重量、反発の違いによりA号、B号、C号の3種類に分けられていて、一般用や少年用といったように野球の大会などでは使われる物が定められています。ボールにも歴史があり、サイズの規定などが様々に変化を遂げてきました。現在の軟式用については、大きさや重さ、反発力はこれまでの物と同じですが、飛距離のアップが上昇し、従来のものと比べて変化球が投げやすくなりました。過去にはボールの全面にあったでこぼこ(ディンプル加工)がほとんどなくなることにより滑らかな球体となったことと、縫い目を模した模様を入れたことが大きな変化となっています。でこぼこ感がなくなり滑らかになってしまったために縫い目の模様の存在がボールを握る際に大変に重要となりました。これらの大きな変化により、直球はより伸びるようになり、変化球はより大きく変化するように投げやすくなったのです。反発力は今までの物と同じですが、2バウンド以降の高さを抑えるように設計が成されていることが特徴となります。
軟式ボールのA号、B号、C号の種類は一般の野球の試合などではA号が使われています。B号が中学生用で、小学生はC号を使っています。このように正式な試合などを行う場ではボールが定められているということがあるため、練習を行うときや、練習試合などの正式ではない試合を行うときにでも、普段から定められたボールに慣れておくことが大切なことでしょう。