ファウルボール
2016-4-23
ファウルボールになる場合の説明をします。まず、
野球グラウンドの構造ですが、ホームベースから一塁
ベース、三塁ベースに向かって白線が引かれています。
この白線は、それぞれライトスタンド、レフトスタンドに
建てられているポールまで延長されて引かれています。
この白線が打球をファウルボールかどうかを判定する基準
になります。この白線より外側(両チームのベンチがある側)
がファウルゾーンとなります。
まず、ゴロ性の打球の場合についての判定です。この場合は
一塁ベース、三塁ベースの手前で打球が白線をまたいで
ファウルゾーンに入るとファウルの判定になります。打球が
ベースに当たった場合はフェアの判定です。ベースを越えて
外野手の守備範囲あたりで白線をまたいだ場合はフェアの判定
になります。この場合は打球が球場の端に転がっていくので、
格好の長打コースです。
次にフライ、またはライナー性の打球の場合についての判定です。
この場合は、打球が地面についた地点が白線より内側か外側かが
ファウルボールかどうかの判定を分けることになります。
もちろん、客席に入ったボールがファウルボールになることは
言うまでもありません。この場合はベースの手前か奥かは関係なく、
打球が落ちたところがファウルゾーンならファウル判定、白線の
内側ならフェア判定となります。最近はヤフオクドームのコカ
コーラシートなど、ファウルゾーンにせり出した観客席が増え
てきています。一度フェアゾーンでバウンドした打球がそのまま
観客席に入ることがしばしばあります。この場合はヒット扱い
ですが、その後の打球の処理が野手にはできなくなりますので、
一律に二塁打扱いになります。エンタイトルツーベースという
ルールです。
最後にゲームを左右すると言っても過言ではないファウルボール
の判定についてです。ライト、レフトスタンド端に建てられた
ポール際の判定です。打球がそのまま外野スタンドに入った場合、
ポールを境にどちら側を通ったかでファウルかホームランかという
大きな判定の違いが出ます。ちなみにポールに打球が直撃した
場合はホームランになります。この判定は一塁三塁塁審、または
外野に置かれた線審が注意して見ておかなければなりません。
プロ野球の試合では、微妙な判定の場合監督からの抗議、ビデオ
判定などで試合が中断することがしばしばあります。よく試合中に
目にするファウルの判定でも、大事な場面を左右するものがあること
に注目するともっと野球を面白く観ることができるのではないでしょうか。