道具の達人

野球を始める際、まず必要となるのが道具選びです。特に、しっかりと自分に合うバット選びをすることが大切です。

 

自分に合ったバット選び

そこで、自分に合ったバット選びのポイントをご紹介します。子供にどんなものを買えば良いか迷っている方も、是非参考にしてみて下さい。

まず選ぶ必要があるのは、材質です。少年野球で使用される軟式バットの材質は、金属(アルミ合金)やカーボン(FRP)が一般的ですが、数年前より、ビヨンドマックス構造(ミズノ製)といって、軟らかい高反発素材を打球面に装着することでボールの変形を抑制しバットの反発係数を高め、さらなる飛距離アップをもたらす新素材の軟式バットが発売されるなど、様々な材質のものが発売されています。材質によって、全く特性が変わってきますから、きちんと材質の特性を把握した上で購入すると良いでしょう。

 

重さの観点から見るバット選び

次に、重さの観点からバット選びを見てみます。
一般的に、物理的に重くて、長いものの方が、よくボールを飛ばすことができます。しかし、重すぎたり、もしくは長過ぎたりしてしまうと、きちんと振ることができないので、ボールが当たる確率が低くなります。ですから、重さとしては、きちんと子供が今の筋力でコントロールできる重さのものを選ぶことが大切です。

一般的に、子供用のものとしては、重さが500g~620g、長さが74㎝から80㎝のものが多く選ばれています。しかし、体格などにもよりますから、どれくらいの重さのものが適しているのかを確かめてから、購入するようにして下さい。本人が希望するよりも、もう1段階軽めのものを選びましょう。

 

バット選びの際のポイントとして重要なのは、バランス

最後に、バット選びの際のポイントとして重要なのは、そのバランスです。バランスは、大きく分けて4つに分類することができ、各トップ、ハーフトップ、ミドル、カウンターバランスと呼ばれています。

トップは、先の方が重くなっているため、実際の重さよりも重く感じる場合が多く、遠心力の強いスイングができるのが特徴です。しかし、振り慣れていないとコントロールが難しいという難点もあります。これは、長距離ヒッターに特に多く好まれています。

 

バット選びの際は、3つのポイントに注意

カウンターバランスは、手元に重心があるため、振ると実際の重さより軽く感じ、バットコントロールがしやすいものです。しかし、その分遠心力は弱くなります。子供のバットは元々軽目なので、このバランスは少ないです。選手では、アベレージヒッターに多く好まれています。

ハーフトップやミドルは、トップとカウンターの中間のものです。バットコントロールもトップほど難しくなく、遠心力もカウンターほど弱くなりません。両方の良い所を取り入れられることから、一番多くの選手に好まれているものです。
材質と、重さと、バランス。バット選びの際は、この3つのポイントに注意して、ぴったりとフィットするものを選んでみて下さい。